【チラムネ第16話感想】明日風ルートはここで終わり?明日風編の切ないラスト

アニメ・マンガ考察

明日風強すぎんか?

今回明かされたのは千歳と明日風が子供の頃に出会っていたということ。

憧れの年上ヒロインというだけでも十分に強いのに、ここに来て初恋の相手という要素まで加わりました。しかも、実はお互いに好きだったわけです。

幼い頃に出会っていて、初恋の相手で、今もお互いに憧れている。

ここまでそろっていたら、昔のラブコメなら結婚ルートに入っていそうですよね。明日風の特別感が一気に増したように感じました。

そして、そんな明日風に振り回される千歳もよかったです。普段は余裕のある千歳が昔のことを知って戸惑う。その反応から明日風が彼にとって特別な存在なのだと伝わってきました。

初恋の思い出

子供の頃の回想も印象に残りました。

明日風が「何もない」と思っていた町で、千歳は次々と遊びを見つけていきます。川で遊んだり、虫を捕まえたり。特別なことではありませんが、幼い明日風にはその姿がまぶしく見えたのでしょう。

同じ場所でも、一緒にいる人によって見える景色は変わる。

遠くへ連れていってもらわなくても、いつもの町が楽しい場所になる。そんな経験をくれた相手だからこそ、ずっと心に残ったのだと思います。

夏の風景と合わせて、初恋の思い出としてすごくいい描き方でした。

ラムネ瓶のビー玉

ラムネ瓶のビー玉を千歳は孤独な存在として捉え、明日風は月に例える。

この違いも二人の関係を表しているように感じました。

自分では寂しいと思っているものを、相手はきれいだと思ってくれる。自分だけでは見つけられなかった価値を相手が見つけてくれるんですよね。

千歳は明日姉に憧れていた。でも、その明日風が憧れていたのは昔の朔兄だった。

自分が忘れかけていた姿をずっと大切にしてくれていた人がいた。

これは千歳にとっても、大きな救いだったのではないでしょうか。明日風の初恋が明かされると同時に、千歳自身も肯定される回想になっていたと思います。

三者面談

後半の三者面談については、お父さんの心配する気持ちは分かります。ただ正直、ちょっと大げさな展開にも感じました。

東京へ出れば夢がかなう保証はありません。娘に苦労してほしくないと思うのも当然でしょう。

それでも、家族との縁まで条件にするのは厳しすぎませんか?

今すぐ何もかも捨てて夢に賭けるという話ではなく、まずは東京の大学へ進学したいという話です。そこまで反対するのかとは思いました。

地元を離れて暮らすことへの不安は理解できます。それを踏まえても、明日風に突きつけた条件には少しやりすぎに感じる部分がありました。

自分で決意する明日風

ただ、その場面で千歳が頭を下げ、必死にお願いする姿はよかったです。

普段のような余裕はなく、明日風のために真剣に頼み込む。相手を言い負かそうとするのではなく、気持ちを伝えようとする姿が印象に残りました。

千歳もお父さんが明日風を心配していることは分かっているのでしょう。だからこそ、真摯にお願いする。その必死さが、今回は格好よかったです。

そして、最後に自分の進む道を伝えるのは明日風自身でした。

千歳がすべてを解決するわけではなく、彼に支えてもらいながら、明日風が自分の言葉で決意を示す。この流れだったから、東京行きを応援したくなりました。

千歳との「最初の別れ」

お父さんに認めてもらえたことは喜ばしい結果です。でも同時に、千歳とは離れるという未来もはっきりしてきます。

東京編でもいずれ別れが来ることは感じられました。ただ、今回の三者面談で東京行きが認められたことで、それが具体的な未来になってしまったんですよね。

夢はかなえたい。でも、千歳にも近くにいてほしい。

この二つの気持ちは簡単には割り切れないと思います。

もちろん、卒業まではまだ一緒にいられます。東京へ行ったら、二人の関係が終わるとも限りません。

ただ、地元に残る場合とは会うために必要な時間も距離も変わります。今までのように気軽に顔を合わせることは難しくなるでしょう。

しかも明日風は先輩なので、その変化がほかのヒロインより早く訪れます。

そう考えると、進路を決めた今回は千歳との「最初の別れ」だったようにも感じました。

実際に離れる前に今までと同じではいられないことを受け止める。そんな回だったのではないでしょうか。

最後の明日風の涙からも、その寂しさが伝わってきました。進む道を決めても、寂しさまで消えるわけではない。夢を追いたい気持ちも、千歳と一緒にいたい気持ちも本物だから、あの涙が響いたのだと思います。

まとめ

今回の展開を見ると、個人的には明日風エンドが遠のいたように感じてしまいます。

東京行きを決めたこともありますが、それ以上に千歳がその夢を後押ししたことが大きいと思いました。

あれだけ気持ちが揺れていた明日風ですから、もし千歳が引き止めていたら、違う選択をした可能性もある。でも、千歳は引き止めませんでした。

もちろん、夢を応援することと、恋を諦めることは同じではありません。

それでも今回の千歳からは一緒にいる未来を求めるより、離れていく明日風を送り出そうとする気持ちを強く感じました。

明日風にとって大切な人に夢を応援してもらえた、うれしい結末。でも同時に、その人との別れも近づいたと思うと、やっぱり悲しい。

そんな明日風編のラストだったと思います。

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