◆ 勉強会のはずが、心が騒ぐ時間に
出典:『薫る花は凛と咲く』4話
赤点回避のために、薫子と一緒に勉強することになった凛太郎。けれど、緊張しすぎて前日は眠れず、当日は着ていく服にも気になる様子が本当に初々しくて良かったです。
カフェでの食事シーンは、勉強会という以上に、どこか「デート」の空気が漂っていて、ふたりの距離がじわじわと縮まっているのを感じました。赤面する凛太郎も、そんな彼に自然体で接する薫子も、見ていてとても微笑ましい。
でも、それだけでは終わらないのがこの作品の凄さ!
◆ 昴の「関わらないで」は、ただの嫉妬じゃない
出典:『薫る花は凛と咲く』4話
勉強会の帰り道、突如現れた昴が凛太郎に放った「薫子には会わないで」は、最初こそただの嫉妬に見えるかもしれません。
でも彼女の話を聞くと、それが“薫子を守りたい一心”から出た言葉だと分かって胸が締めつけられました。
桔梗の先生が、千鳥の生徒以上に千鳥の人間を嫌っている――そんな理不尽な現実のなかで、薫子が傷つかないように、昴は必死だったんですよね。
彼女にとって薫子は、過去に唯一味方してくれた“ヒーロー”で、心から大切な存在。だからこそ、「壊したくない」と願う彼女の言葉には重みがありました。
◆ 凛太郎の「できない」に込められた想い
出典:『薫る花は凛と咲く』4話
昴の真剣な訴えに、凛太郎は「ごめん、できない」と答える。これは決して意地ではなく、彼なりの覚悟だったと思います。
千鳥だから。桔梗だから。そういう垣根を越えて、薫子とちゃんと向き合いたい。例えそれが険しい道でも、凛太郎はその覚悟を言葉にしたんじゃないでしょうか。
それがすぐに恋に繋がるかどうかは分からないけれど、「向き合う意志」がここではっきり描かれたのが印象的でした。
◆ ノートの“落とし物”が意味するもの
中間テストも終わり、凛太郎と翔平はなんとか赤点を回避。ちょっとした成功と達成感。いや、凛太郎にとっては大きな成功ですかね笑 そんな中で、凛太郎は薫子に連絡しようとしますが、昴の言葉が心に残ってしまう。
そして――朔の何気ない一言で、薫子の“勉強ノート”が教室の床に広がります。
最後のこの場面、すごく意味深でした。次回、何かが大きく動きそうな予感。
◆ おわりに
今回は、表面的には“勉強会”ですが、本質的にはそれぞれの想いの強さが浮き彫りになる回でした。
薫子のまっすぐさ、昴の優しさ、凛太郎の誠実さ――どのキャラもただの「恋愛要員」じゃなく、一人の人間としてしっかり描かれているのが、この作品の魅力だと思います。
第5話では、あのノートをきっかけに何が起きるのか、そして凛太郎と薫子の距離がどうなるのか、目が離せません!
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