変な自信を持つくるみ
冒頭は前回のピンチの続きから。お父さんにも異変を知られそうな状況でしたが、相場が戻り、くるみは利益を出して取引を終えます。
ここは素直に助かってよかったと思いました。用意した30万円が最初の取引でなくなるのはさすがにきついですからね。
ただ、この経験がくるみに変な自信を与えてしまったようにも見えます。
あれだけ怖い思いをしたのに待っていたら相場が戻り、最後には利益まで出た。そうなると次に損失を抱えたときも前は助かったから、今回も戻るかもしれないと考えてしまいそうです。
萌智子の誘い
今回登場した友達の小金萌智子。くるみと親しく話していますが、その接し方にはかなり不穏なものを感じました。
自分では買うつもりのない豪ドル円を勧め、さらに300万円を貸すとまで提案する。友達同士で気軽に持ち出す金額ではないでしょう。
しかも、豪ドル円はくるみにとって、母親の悲劇と結びついている通貨です。萌智子がその事情を知らないとしても、くるみがそこに手を出す流れには嫌な予感がしますよね
くるみは300万円を借りることこそ断りましたが、結局豪ドル円を買ってしまいました。
59倍のハイレバ
くるみが買ったのは豪ドル円50枚。約4780万円分の取引で、資金に対して約59倍のレバレッジです。
それまでもハイレバではありましたが、コツコツ増やしていたのに、急に勝負を大きくしすぎではないでしょうか。
そのままバイトへ向かい、仕事中も相場を確認するくるみ。利益が増えていれば嬉しくなり、100万円が見えてくると「あと少し」と待ちたくなる。
最初の取引であれだけ怖い思いをしたはずなのに、今は増えていく利益に気持ちが向いています。
見ている側は「今売ればいい」と言えますが、本人はもっと増えると思っている。一度大きな利益を見てしまうと、それより少ない金額で終えるのが惜しくなるんですよね。
気持ちは分かります。ただ、今回のくるみの取引は冷静な判断より期待が先に立っているように見えましたね
損切りできないまま、追い込まれるくるみ
そして相場は下落。くるみは損切りできず、ポジションを持ち続けてしまいます。
50枚を50万通貨として計算すると、0.1円の下落で5万円、1.6円の下落で80万円の損失です。手数料などを除いた単純計算ですが、値動きが資金に与える影響の大きさが分かります。
切れば損失が確定する。でも、待っていれば戻るかもしれない。
くるみがその可能性にすがる気持ちは理解できます。最初の取引では、本当に待って助かっていますからね。
ただ、今回は待つほど追い込まれていく。3日間もあの状態なら、大学にいてもバイトをしていても、相場が頭から離れないと思います。
取引を終えれば楽になれるかもしれないのに、その決断ができない。この苦しさが伝わってくる展開でした。
父のタンス預金300万円
今回一番きつかったのが、お父さんのタンス預金に手を出す場面です。
強制ロスカットへの恐怖は分かります。でも、お父さんのお金を勝手に使っていい理由にはなりません。
「後で返せば大丈夫」と考えているのでしょうが、返せる前提になっているのが怖いところ。その見込みが外れて困っているのに、さらに300万円を持ち出してしまうんですよね。
お父さんがタンスに300万円を置いていたことにも驚きました。ただ、今回に関しては置いていたお父さんが悪いわけではありません。
くるみの中では、助かる方法を見つけた瞬間なのでしょう。でも、見ている側には「とうとうやってしまった」と感じる場面でしたね
お母さんの失ったお金を取り戻したかったはずなのに、今度はお父さんのお金まで危険にさらしている。この流れは本当に悲しいです。
仮に相場が戻り、全額返せたとしても、それで全部解決とは思えません。無断で持ち出した事実とお父さんとの信頼の問題は残りますからね
さいごに
第2話はFXにのめり込むことでくるみが変わっていく回だったと思います。
最初は「母親の失った2000万円を取り戻す」という目標がありました。でも、取引が進むにつれて「もっと増やしたい」「損を認めたくない」という気持ちが強くなっているように見えます。
次回は相場の行方も気になりますが、何よりお父さんとの関係が心配になる終わり方でしたね

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