2000万円の損失から始まる第1話
物語は主人公・くるみがまだ中学生だった頃から始まります。
そしていきなり明らかになるのが、くるみのお母さんがFXで大きな損失を出してしまったという事実。
その金額はなんと2000万円。
2000万ですよ??大人でも目の前が真っ暗になるような金額です。
それをまだ中学生だったくるみが知ってしまいます。
さらにくるみは「お父さんに知られたら家族が壊れてしまうかもしれない」と悩み始めます。
いや、いきなり重すぎませんか
本来なら大人に守ってもらう側である中学生が家族の生活や2000万円という問題まで背負おうとしている。
この時点ですでに想像していたゆるふわ作品とはかなり雰囲気が違います。
家庭崩壊とFX
くるみのお母さんも損失を取り戻そうと働いていたようですが、2000万円を失ったという現実はあまりにも重かった。
そして最終的にくるみの母親は帰らぬ人となってしまいます。
いや、まだ第1話ですよ?
普通、第1話といえばキャラクター紹介をしたり、これから始まる物語にワクワクしたりするものだと思うんですが、主人公の母親の葬儀から物語が本格的に始まるアニメ。
かなり衝撃的ですよね
しかも原因にはFXでの大きな損失が関係している。
可愛いキャラクターデザインとのギャップもあって、かなり強烈なスタートでした。
普通に考えればここまでの経験をしたら「FXだけは絶対にやらない」となりそうなものです。
ところがくるみが選んだのは真逆の道。
「自分もFXを勉強して、母親が失った2000万円を取り返す。」
この時点で、いやそこでFXを始めるのかよ!と思った人も多いでしょう。
母親が失敗したのなら、自分がきちんと勉強して成功すればいい。
くるみはそう考えているようです。
もちろん、家族を救いたいという気持ちは分かりますが、母親がFXによって追い詰められていく姿を間近で見ていたにもかかわらず、それでも同じ世界に飛び込もうとする。
ここからすでに、くるみという主人公の危うさが見えてきますよね
30万円から2000万円
そして物語後半、成長したくるみはついに実際のFX取引を始めます。
用意した資金は30万円、目標は2000万円。
普通に考えれば、30万円から2000万円ってかなり遠くない?と思いますよね。
ところが、くるみは海外口座を使い、かなり大きなリスクを取った取引を始めます。
そして最初の取引からとんでもなく強気。
資金30万円にもかかわらず、大きなポジションを持ちます。
この時点で、この子、本当に大丈夫なのか?という不安しかありません。
ですが恐ろしいことに、最初は利益が出てしまいます。
短時間でお金が増えていく。
アルバイトで何時間も働くよりも早く、自分のお金が増えていく。
その数字を見れば、くるみが興奮するのも分かります。
今まで勉強してきたことが報われた、自分の考えは間違っていなかった。
そう感じたでしょうからね
しかし、FXの怖いところはここから。
利益が出たところで終わればいいのに、「まだ上がるかもしれない」
「もっと増やせるかもしれない」と思ってしまう。
くるみもその誘惑に飲み込まれていきます。
そして相場が急落。
さっきまでの高揚感が、一瞬で恐怖へと変わります。
この場面は、かつてのお母さんの姿と重なって見えました。
自分なら違うと思ってFXを始めたはずなのに、気がつけば同じように相場に振り回されてしまっている。
第1話の中だけでこの構図を見せてくるのは、かなり印象的でした。
最後
第1話は母親の件がかなり衝撃的でしたが、それと同時に主人公・くるみのヤバさを視聴者に見せる回でもあったと思います。
正直、母親がFXで大変なことになったから、自分がFXで2000万円取り返しますという動機だけを聞くと、本当にそれでいいのか?とは思います。
ただ、実際のくるみを見ると、最初の取引から大きなリスクを取るような性格です。
そう考えると、この主人公ならやりかねないと思わせる説得力もありました。
普通の感覚を持った主人公がFXをする作品というよりも、FXにのめり込んでいく危うい主人公を描く作品として見ると、一気に面白くなってきますね

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