希望の直後に訪れる現実
六花の路上ライブは、ようやく人が集まりはじめて、
「いけるかもしれない」という空気が生まれていました。
ですがその直後、人気バンド・セレスティアルのゲリラライブによって、観客が一気に流れてしまいます。
最初から誰もいないよりも、
一度見えた希望が、現実に押し流される方が何倍もキツい。
この展開はかなり残酷でしたが、同時にとてもリアルでもありました。
誰もいなくても歌い続けた理由
観客がいなくなったあとも、六花は歌うのをやめませんでした。
誰のおかげか、もちろん「俺の目だけ見ろ」と励まし続けた山吹のおかげです。
逃げることもできる状況で、あえて前を向かせる。
この強さがあったからこそ、六花はステージに立ち続けることができたんだと思います。
アイコというもう一人の支え
そしてもう一人忘れてはいけないのが、アイコの存在です。
彼女は過去に「才能がない」と切り捨てられた側の人間。
それでも六花を見捨てず、ステージへ戻そうとする。
「曲を聴きに来ただけ」と言いながら、
夜凪を歌えと背中を押すその姿は、どこまでも不器用で、それでも強いものでした。
山吹とは違う形で、六花を支えたもう一人の存在だったと思います。
ライブの結果
結果として、このライブは大成功とは言えません。
それでも、疎遠になっていた友人との関係、CDの売上
そして六花自身の一歩。
確実に前に進んだものがありました。
ただ、六花自身はこう言います。
「あっちが強くて、こっちが弱かっただけ」
この言葉、すごく現実的ですよね。
プロの世界って結局、人気の取り合いで、
届く人にだけ届けばいいっていうのは綺麗事でもある。
山吹との絆
終盤、山吹は自分のせいだと涙を流して謝ります。
それに対して六花は、何も言わず抱きしめる。
このシーンは、ただの恋愛ではなく、信頼が形になった瞬間でした。
お互いが支え合う関係になったことが、はっきりと伝わってきます。
ラストの夕陽に感じた違和感
ラストは、4人それぞれが夕陽を見て「とってもきれい」と語るシーンで締めくくられます。
綺麗な終わり方ではありますが、個人的には少しだけ違和感もありました。
本来このシーンは、山吹と六花、二人だけのもの。
不安を吐き出し、泣き、抱きしめ合う。
とても大事な場面です。
だからこそ「とってもきれい」という言葉は、綺麗事というあまり良い意味で使われない言葉のあとに、綺麗な夕日を背に六花が言うからこそ刺さるセリフだった思います。
そのセリフを山吹に伝えず、4人に分けられたことで、少し印象が変わったように感じました。
まとめ
『真夜中ハートチューン』第12話は、
「それでも歌う」ことを選んだ六花の物語でした。
そしてその隣には、常に山吹がいた。
この最終回は、山吹がいたから乗り越えられたトラウマの物語だったと思います。
すべてが詰まった、とても良い最終回でした。
そして2期制作も決定。
ここからの展開にも期待したいですね。


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