空中城塞ケイオスブレイカー
ルーデウスたちはナナホシの案内によって甲龍王ペルギウスがいる空中城塞ケイオスブレイカーへ向かいます。
これまでにも存在を示されてきた空中城塞ですが、実際に内部へ入ってみると、想像をはるかに超える規模でした。
巨大な建造物というよりも森や庭園まで存在する一つの国。
まさに伝説の英雄が暮らす場所にふさわしい、幻想的で壮大な空間となっています。
一方で、ロキシーだけは魔族であることを理由に入場を拒否されてしまいます。
こうした扱いに慣れているようなロキシーの反応が、かえってかわいそうに感じられましたね。
出発前には、ルーデウスに「帰ったら抱きしめてほしい」とお願いしていました。
普段は師匠として振る舞っているロキシーが、妻として素直に甘える姿も可愛かったです。
甲龍王ペルギウスの圧倒的な存在感
今回最も強烈な存在感を放っていたのが甲龍王ペルギウスです。
ペルギウスは魔神ラプラスを倒した三英雄の一人。
玉座に座って話しているだけにもかかわらず、その場の空気を完全に支配していました。
特に印象的だったのはルーデウスの魔力がラプラスを連想させると言われた場面です。
ルーデウスは膨大な魔力を持っていますが、それがペルギウスに警戒されるほどのものだと改めて分かりました。
さらにルーデウスとシルフィは、ヒトガミの名前を知っているかと質問されます。
ルーデウスはヒトガミと何度も接触していますが、その事実を正直に話すことはできません。
もしヒトガミとの関係を明かしていたら、ペルギウスはどのような反応を見せていたのでしょうか。
オルステッドと出会ったときのような危険な状況になっていた可能性を考えると、かなり緊張する場面でした。
ただ、実際に会話を続けてみると、ペルギウスは見た目ほど話の通じない人物ではありません。
ルーデウスたちの質問にも答えてくれましたし、ザノバとは人形や芸術の話で意気投合していました。
今回の会話によってペルギウスの意外な一面も見えてきましたね。
ゼニスとエリナリーゼをつなぐ共通点
ルーデウスがペルギウスに会いに来た最大の目的は、母・ゼニスを元に戻す方法について尋ねることでした。
ゼニスは以前とは大きく異なる状態になっています。
確実な治療方法が見つかったわけではありませんが、ゼニスを救うための新しい手掛かりを得ることができました。
さらに今回、エリナリーゼにもゼニスと似た過去があったことが判明します。
エリナリーゼは約200年前、迷宮の魔力結晶の中から救出されました。
救出される以前の記憶はなく、現在まで続いている身体の呪いもその頃から始まったそうです。
エリナリーゼは普段明るく自由な人物として描かれています。
しかし、その生き方の背景には自分の意思だけではどうにもならない呪いと、失われた記憶がありました。
いつもは冗談を交えながら周囲を振り回しているエリナリーゼですが、改めて過去を聞くと、非常に重い人生を背負っていることが分かります。
日本食に涙するナナホシと不穏なラスト
空中城塞では、ナナホシの記憶を参考に再現された日本風の食事が登場しました。
完全に日本と同じ味ではなかったようですが、ナナホシは懐かしい味を感じ、思わず涙を流します。
ナナホシはこの世界へ来てから、元の世界へ帰るために召喚魔術の研究を続けてきました。
ルーデウスとナナホシは同じ日本からこの世界へやって来た存在です。
しかし、二人が異世界に対して抱いている思いは大きく異なります。
ルーデウスはこの世界でシルフィやロキシーと結婚し、子供も生まれました。
守りたい家族と自分の居場所を見つけ、この世界で生きていこうとしています。
一方のナナホシは今でも日本へ帰ることを強く望んでいます。
そんなナナホシの故郷への思いが食事という身近なものを通して描かれていました。
しかし、穏やかな時間は長く続きません。
終盤では、ナナホシの体調が突然悪化して倒れてしまいます。
シルフィが治癒魔術を使用しても回復せず、むしろ症状は悪化しているように見えました。
これまでもナナホシが咳をする描写は何度か入っていました。
単なる体調不良ではなく、彼女の身体に大きな問題が起きている前触れだったのでしょう。
この世界の魔力がナナホシの身体へ悪影響を与えているのか、それとも召喚魔術の研究に何らかの原因があるのか。
今の段階では、詳しいことは分かりません。
もしナナホシに取り返しのつかないことが起きれば、その場にいたルーデウスとシルフィも難しい立場に置かれる可能性があります。
何より元の世界へ帰るために努力してきたナナホシには、どうにか助かってほしいですね。


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