今期アニメの中でも、ひときわ異彩を放っていたのが『真夜中ハートチューン』第1話でした。
正直に言ってしまうと、第1話から引きが強すぎる。 主人公のキャラの濃さ、ヒロイン全員の怪しさ、そして「声」というテーマを最大限に活かしたラスト。 原作を読んでいる身としても、満足できる1話だったと思います。
主人公・山吹有栖という異常値
引用:『真夜中ハートチューン』第1話
本作の主人公、山吹有栖はとにかく強烈です。
財閥の御曹司で将来を約束された存在だと堂々と名乗り、 初対面の女子たちに「一人ずつ愛していると言ってくれ」と要求。
当然、周囲の男子からは総スカンを食らいますが、 本人はまったく意に介していません。
さらに、積極的に話しかけてくる女子に対しても 「若干、伸びが足りない」と評価し、 決まった時間だからとトイレに行ってしまう始末。
この極端なマイペースさこそが山吹有栖だなという感じです
「声」だけを頼りに探し続ける存在
引用:『真夜中ハートチューン』第1話
山吹が探しているのは中学時代に出会った配信者「アポロ」。
顔も名前も分からず、 分かっているのは話した思い出と声だけ。
中学時代、彼の唯一の楽しみだったのが、 アポロのラジオ配信『真夜中ハートチューン』でした。
リスナーが少なく、 ほとんど二人で会話するような距離感。
いつも最後にリスナーのみんなと呼びかけた後、耳元で囁かれる「愛してる」という言葉は、 山吹の人生を決定づけるほどの重みがあったのだと思います。
六花の「愛してる」が刺さる理由
引用:『真夜中ハートチューン』第1話
第1話で最初に強烈な印象を残すヒロインが六花です。
何気ない距離感でふいに耳元で囁かれる「愛してる」。
あのシーンは、 声が持つ破壊力を最大限に引き出していました。
もう一度聞きたいと思わせた直後に、 山吹がトイレに行かなければならないという展開も含めて、 完全に六花のペース。
この時点で、 「ただ者ではないヒロイン」だと思いますよね。
放送室に集う4人のアポロ候補
引用:『真夜中ハートチューン』第1話
昼の校内放送から聞こえてきた声をきっかけに、 山吹は放送室へと向かいます。
そこにいたのは、4人の女子生徒。 しかも、全員がアポロの声に似ている。
彼女たちはそれぞれ、
- アナウンサー志望
- Vtuber志望
- 声優志望
- 歌手志望
と、声を使ったプロを目指していました。
誰がアポロでもおかしくない状況。
特に印象的だったのが、 「アポロがいたら手を上げて」という問いかけにみんな知らない様子の反応。
ただ全員が否定する中で、 六花だけが「誰?」と聞き返した点は引っかかる描写でした。
アポロと言われてすぐに人の名前と思うのはやはり、アポロ本人でないと少し難しい気がします。
やる気のない放送部と山吹の決意
放送部に入部した山吹が目にしたのは、 どこか本気になりきれていない4人の姿。
原稿を噛み、 読み間違え、 配信はすぐに終了。
「プロの景色を見よう」という約束は本当に生きているのか。
その疑問から山吹ははっきりと宣言します。
4人をプロまで導く、約束を果たしに来た。
この言葉は、 もし4人の中にアポロがいるとしたら、 決して軽く受け取れるものではなかったはずです。
声だけで全てを持っていくラスト
引用:『真夜中ハートチューン』第1話
第1話のラスト。
追い出された山吹の前で、 突然始まるアポロの配信。
まるで放送部に私はいるよと言わんばかりにです。
「私の愛してるは、ずっと君のために言ってたんだよ」
この一言で第1話の印象がすべて決まりました。
タイトル『リスタート』の回収も含めて、 声だけで全部持っていく演出、完璧な締めだったと思います。
まとめ
原作1話・2話をうまく再構成し、 アニメ第1話として非常に完成度の高い仕上がりでした。
- 主人公の異常さ
- ヒロイン全員の可愛さ&怪しい
- 声というテーマの活かし方
どれもがしっかり伝わる構成で、 原作勢も納得の1話だったのではないでしょうか。
第1話を見終えた今、 素直に「早く第2話が見たい」と思わせてくれる作品です。
アポロの正体は誰なのか。 そして山吹有栖は彼女たちをどこまで導いていくのか。
今後の展開が非常に楽しみです。







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