シュタルクとフェルンの初デート
引用:『葬送のフリーレン』32話
物語前半は、前回ラストで約束されていた
シュタルクとフェルンのデートから始まります。
ただ、このデートは見ていて正直、
ずっと心配になる展開でした。
というのも、シュタルクがフェルンを誘った理由は、
いつもの軽い仕返しの延長のようなもの。
一方でフェルンは、表情には出さないものの、
服装や行動から、どれだけこの日を楽しみにしていたかが
はっきりと伝わってきます。
この時点で、二人の間には微妙な温度差があります。
デートが始まってからも、
フェルンが気合を入れた服装をしてきたのに、
シュタルクは「いつもと少し違う」と感じつつも深く踏み込まず、
すぐに普段通りの態度に戻ってしまいます。
会話をしていても、話題は自然とフリーレンの方へ流れ、
フェルンがカップル割引だと言ってペンダントを勧めているのに対しても、「デートってお得なんだな」と的外れな感想を口にしてしまう。
こうしたささやかなすれ違いが積み重なり、
フェルンの表情が曇っていく様子は、
見ている側としても非常にもどかしいものでした。
不器用でも、ちゃんと伝わった気持ち
引用:『葬送のフリーレン』32話
ただ、シュタルクも決して何も考えていないわけではなく、
フェルンに楽しんでもらおうと、自分なりに気を使っていたことも描かれています。
結果的に、二人とも同じくらいこのデートを楽しみにしていて、
その想いはきちんとフェルンにも伝わった。
だからこそ、この初デートは、
ぎこちながらも「成功」だったと言えるのでしょう。
その証拠にラストで描かれるフリーレンの三つ編みです。
デート初日、フェルンの服装の相談に適当に答えたせいで、
ぐしゃぐしゃに結ばれていた三つ編みが、
最後には丁寧で綺麗なものに編み直されています。
言葉で説明せずとも、
この変化だけでフェルンの気持ちが伝わってくる演出は、
まさに『フリーレン』らしい表現だと感じました。
「誰かの故郷」
引用:『葬送のフリーレン』32話
後半は一転して、
フリーレン一行が北部高原へと進む話になります。
ここから描かれる戦いは、
これまでとは明らかにレベルが違い、
ただの魔族相手であっても油断できない厳しさがあります。
その過酷さに、シュタルクが
「海路を取ればよかった」と弱音を吐く場面も印象的でした。
そんなシュタルクに対して、
フリーレンがかけた言葉が、
今回のタイトルでもある「誰かの故郷」です。
自分たちが苦労して進んでいるこの北部高原も、
きっと誰かにとっては守るべき故郷であり、
その苦労は、誰かを救うことにつながっている。
それは、フリーレンが過去の旅を通して学んできたことでもあります。
だからこそ彼女はあえて楽な道ではなく、
「しなくてもいい苦労」を選び続けるのです。
まとめ
今回は前半にシュタルクとフェルンの初デートでひやひや、後半は北部高原の厳しさを描きつつ、過去の旅と、今の旅を自然に重ねて見せる構成で、まさに『葬送のフリーレン』らしいものでした。
次回の33話、「北部高原の物流」も楽しみですね!!




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