変わらない日常から始まる安心感
引用:『葬送のフリーレン』29話
冒頭は、シュタルクの魚釣り、料理といった何気ない日常シーンから始まります。 この「特別じゃない時間」を丁寧に描くのが、この作品の一番好きなところでもあります。
旅の途中の、ただ一緒に過ごしているだけの時間。 それが後になって、どれほど大切なものだったのかに気づかされます。
封魔鉱と魔法が使えない状況
引用:『葬送のフリーレン』29話
物語前半では、フリーレンが偶然「封魔鉱(ふうまこう)」を見つけます。 周囲の魔法を無効化する性質を持つこの石、フリーレンが拾ったサイズだと豪邸が建つほどの価値があるというから驚きです。
普通なら即お持ち帰り案件ですが、持ち歩けば魔法が使えなくなるため、フェルンからは当然のように「捨てろ」と言われてしまいます。
それでも捨てる前に、しっかり光らせて楽しむフリーレン。 この「分かっているけど、ちょっと遊びたい」感じが本当に彼女らしくて、思わず笑ってしまいました。
シュタルク引き抜き事件とフェルンの不安
引用:『葬送のフリーレン』29話
後半では、一級魔法使い試験で共闘したヴィアベルと再会し、シュタルクが勧誘を受けます。 条件だけ見れば、シュタルクにとって決して悪い話ではありません。
それにもかかわらず、フリーレンは引き止めることなく「本人に任せる」姿勢を見せます。 正直、視聴者としては「そこは止めようよ」と思ってしまう場面です。
一方で、不安を隠せなかったのがフェルンでした。 思い切って話を聞きに行くと、シュタルクはすでにきっぱりと勧誘を断った後。
彼が選んだのは、新しい可能性ではなく、 今一緒に旅をしている2人と過ごす時間でした。
「じゃあ行こうか」に詰まった関係性
引用:『葬送のフリーレン』29話
今回のタイトルにもなっている「じゃあ行こうか」という一言。 とても軽く、何気ない言葉です。
でも、その軽さこそが、この3人の関係性を象徴しているように感じました。 一緒に旅をする理由をもう説明しなくていい。 一緒にいることが当たり前になっているからこそ、自然に出てくる言葉。
何気なく一緒にいるけれど、 気づけばもう、かけがえのない存在になっていますよね。 29話はそれを静かに、でも確かに描いていた回だったと思います。
まとめ
第29話は、全体としてはかなりのんびりしたエピソードです。 しかし、シュタルクが「離れるかもしれない」という可能性を通して、 3人の関係性の深さがよりはっきりと浮かび上がる重要な回でもありました。
派手さはなくとも、 旅が続いていくこと自体の尊さを感じさせてくれる。そんな『葬送のフリーレン』らしい一話でした。
次回、第30話も楽しみです。






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