夏祭りの約束、そして“もう一度会いたい”想い
出典:『薫る花は凛と咲く』13話
海で思わず告白してしまった凛太郎。
その答えをもう一度聞くため、二人は夏祭りで再会します。
浴衣姿の薫子、屋台を巡りながら少しずつ緊張がほぐれていく凛太郎――この日常的なやりとりの一つひとつが、どこか特別に感じられました。
りんご飴を頬につけたまま笑う薫子の表情。
それを見て思わず笑ってしまう凛太郎。
照れと温かさが混じる空気感がとても良くて、“普通の恋の瞬間”がどれほど尊いかを改めて感じさせられました。
「初めて出会った日」が違っていた理由
出典:『薫る花は凛と咲く』13話
凛太郎が覚えていたのは、実家のケーキ屋で薫子が訪れたあの日。
けれど薫子の記憶は、もっと前、雪の降る冬の日でした。
心が沈んでいたあの時、偶然入ったケーキ屋で出会った一人の店員。
優しく励ましてくれたその言葉が、薫子の心を温め、再び“甘いものを美味しい”と思えるきっかけになった。
「ケーキが好きだから通っていた」だけじゃなく、
「あなたに会いたくて通っていた」――その気持ちが重なった瞬間の描写がとても丁寧で、美しかったです。
雨の日の後悔、そして恋が走り出す瞬間
出典:『薫る花は凛と咲く』13話
あの日、オシャレしていなかった自分を悔やみながら店を飛び出す薫子。
そのリアルな女の子らしさに共感する人も多かったのではないでしょうか。
でも彼女は逃げなかった。
自分の気持ちに正直になり、再びケーキ屋を訪れた。
「息子さんに会いに来ました」と伝える薫子の強さと純粋さに、胸がいっぱいになりました。
それをきっかけに動き出した二人の関係。
気づけば、千鳥と桔梗という“学校の垣根”すら超えて、真っ直ぐに惹かれ合っていたんですね。
まとめ
夏の終わりにふさわしい、透明感のある最終話。
「ありがとう」「好きです」というシンプルな言葉が、こんなにも重く響くなんて。
最後に薫子が見せた笑顔、そして凛太郎の穏やかな表情。
あの一瞬で、この作品がずっと描いてきたすべてが伝わりました。
本当に素敵な13話でしたね
最後まで読んでくださりありがとうございました
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