『千歳くんはラムネ瓶のなか』第5話感想|偽りの恋から始まる、二人の特別な関係

アニメ・マンガ考察

「私の恋人になってみませんか?」から始まる

出典:『千歳くんはラムネ瓶のなか』5話

今回はTVアニメ『千歳くんはラムネ瓶のなか』第5話について語っていきます。 前回のラストで七瀬悠月が放った衝撃の一言。
「私の恋人になってみませんか?」

この第5話は、その言葉の真意をめぐる物語でした。

千歳朔はこの告白を「偽の恋」、「偽の告白」だと考えます。
悠月もまた、本気の恋人がほしいわけではなく、何か事情を抱えている様子。
互いに探り合うような会話が続く中、悠月は自分の容姿や人気について、少し挑発的に語ります。
「この容姿だと妬みを受けやすいでしょ? 人気のある男の子って、たいてい一度は私のこと好きになるものだし」

一見、鼻につくセリフですが、悠月はあえて朔にだけこの話をしています。
それは、朔と悠月が鏡に映したように似ているから
似ている二人だからこそ、互いの“本音”を見抜けるんですよね。

悠月の本心──“ストーカーに諦めさせたい”

出典:『千歳くんはラムネ瓶のなか』5話

やがて悠月は、自分の悩みを朔に打ち明けます。
ヤンキー校として知られる「谷近高校」の生徒につきまとわれているというのです。

「誰が見ても諦めざるを得ない人で、何かあっても対処できる人」
その条件にぴったりなのが千歳朔だった。
だからこそ、悠月は彼に「偽の恋人になってほしい」と頼んだのです。

最初は断ろうとした朔でしたが、悠月の「なんでもする」という真剣な言葉に心を動かされます。
この瞬間、二人の間に信頼という絆が生まれた気がしましたね。

千歳ガールズの反応と、“彼氏”としての日常

出典:『千歳くんはラムネ瓶のなか』5話

もちろん、朔の周囲は穏やかではありません。
夕湖をはじめとした“千歳ガールズ”は悠月に敵意を見せます。
しかし事情を説明することで、なんとか理解を得る朔。

こうして、偽カップル生活がスタートします。
まさに「彼氏という名のボディーガード」ですね。

不穏な影──ストーカーの影が現れる

出典:『千歳くんはラムネ瓶のなか』5話

交際を装う中で、悠月がバスケ部の陽からデオドラントを借りたエピソード。
一見微笑ましいやり取りですが、「盗まれたからなかった」という不穏な言葉が登場します。
ここで一気に空気が変わりました。

そして放課後、図書館に現れた「谷近高校」の生徒たち。
朔は落ち着いて対応しますが、3対1という危険な状況。
そこへ海人と和希が駆けつけ、なんとか事なきを得ます。

「ごめんね」と「さんきゅ」──悠月の涙と笑顔

出典:『千歳くんはラムネ瓶のなか』5話

谷近高校の生徒との事件後、河川敷で二人きりになるシーンが印象的でした。              1歩間違えば非常に危険だったことに悠月は思い悩みます。
そして怯えたように「ごめんね。朔にあんなことさせてごめんね」と謝る悠月。
その姿にブレザーをかけ、彼女が落ち着くまで黙って待つ朔。

静かな時間の中で、二人の距離が確実に縮まったのを感じます。

そして最後、悠月はいつもの調子で
「ヨーロッパ軒のカツ丼が食べたい」と話し、
朔の背中に手を添えて「かっこよかった。さんきゅ」と微笑む──。

偽りの恋から始まった関係は、確かに本物の信頼へと変わりつつある。
そんな余韻を残す第5話でした。


次回、二人の“偽カップル”がどう進んでいくのか。
悠月の本当の笑顔が見られる日は来るのか。
この繊細な関係の行方が、ますます気になりますね。

また、ラノベの方も気になる方は読んでみてください!!!                         あまりこの作品に興味がない人でも七瀬悠月というヒロインに釘付けになること間違いなしです!

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