薫る花は凛と咲く12話感想|昴の勇気と凛太郎の告白、海辺で動き出す青春

アニメ・マンガ考察

あらすじ

夏休み、凛太郎たち6人は海へ。
皆がはしゃぐ中、昴だけは浮かない様子。薫子に心境を問われた昴は、これまで抱えてきた不安と葛藤を語り出す。
「ここにいていいのか」と迷いながらも「友達になりたい」と願う昴。その想いを受け止める4人の男子たち。
そして夜、花火の中で凛太郎と薫子は互いに感謝を伝え合い、ついに凛太郎は「好きです」と告白する――。

昴の成長と「壁」を越える瞬間

出典:「薫る花は凛と咲く」12話

まずは昴の話からです。
今まで彼女を縛っていた「男性への苦手意識」と「自分は輪の中にいていいのか」という迷い。その不安を勇気を出して打ち明け、“対等な友達”になろうとする姿が胸を打ちました。

特に印象的だったのは、昴が「皆と友達になりたい」と告げた時に朔が水を蹴り飛ばす場面。
言葉ではなく行動で「もう友達だろ」と示す朔の優しさ、不器用な真っ直ぐさがとても良かったです。昴の表情がふっと柔らかくなり、海に倒れこむシーンは、本当に心が軽くなった瞬間でした。

凛太郎と薫子、ついに…!

出典:「薫る花は凛と咲く」12話

昴の成長と並行して、凛太郎と薫子の関係も大きく進展。
2人で線香花火をしながら、「終わってほしくないなぁ」と呟く凛太郎に対し、「次はどこ行こうか?」と返す薫子。ここでお互いが「一緒にいる時間をこれからも増やしたい」と思っていることが伝わり、流れのままに凛太郎は「好きです」と伝えます。

唐突な告白というより、積み重ねた時間の中で自然に零れ落ちた言葉。赤面する薫子も可愛らしく、最高の青春の瞬間でしたね。
一方で、後ろから「ただいま」と入ってくる翔平と、それを察した朔・絢斗・昴の表情のカットが巧みで、グループの人間関係がどう動いていくか次回への期待を残すラストも秀逸でした。

まとめ

第12話は、昴の自己肯定と凛太郎・薫子の関係進展という二つの大きな転換点を描いた神回でした。
友情と恋愛、両方のテーマが見事に絡み合い、「薫る花は凛と咲く」という作品の魅力がぎゅっと詰まった回だったと思います。

次回、凛太郎と薫子の関係がどう進んでいくのか。そして昴が新たな一歩を踏み出した後の6人の関係がどう描かれるのか、とても楽しみです!


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