『薫る花は凛と咲く』第3話感想|薫子と凛太郎、距離が縮まる電話シーンに胸キュン!

アニメ・マンガ考察

■ 勉強をきっかけに動き出す、それぞれの関係

第3話では、赤点回避というきっかけから凛太郎、薫子そしてその周りの関係性がじわじわと動き始めました。

まず話の冒頭から、スポーツ大会を心待ちにしていた凛太郎と翔平に思わぬ試練が立ちはだかります。担任の先生から「中間試験で赤点を取ったら大会に出られない」とまさかの通告をされ、焦った2人は朔と絢斗に勉強を教えてもらおうとしますが、あっさり断られてしまいます。

また、凛太郎は母親から薫子を誘うように言われ、意を決して薫子に連絡を取りますが、忙しいと返されてしまい踏んだり蹴ったり。結局、放課後は図書館で自主勉強することになりました。

図書館で交差する、静かな想い

出典:『薫る花は凛と咲く』3話

図書館での勉強中、翔平は朔に意地を張ってしまったことを反省し、その場を離れて謝りに向かいます。
一人残った凛太郎は、同じく友達と図書館に来ていた薫子の姿を偶然見つけ、ふとした会話の中で、彼女が桔梗の中でも学年上位であることを知ります。片や底辺校で赤点常習者、片やお嬢様学校で学年上位者という現実を突きつけられたからなのか、またいつものように諦めの気持ちが顔を出してしまう凛太郎。凛太郎は赤点回避なんて無理だと諦めかけ、外のベンチで寝転がる(←凛太郎の悪い癖ですね笑)

そんな凛太郎のもとにまるですべてを知ってるかのように天使・薫子が現れます。
そこで実は薫子が特待生として桔梗に在籍しており、成績を落とすことは許されない立場である事を凛太郎は知ります。。バイトでお金を貯めて、次の機会を楽しみにしている——そんな言葉に、凛太郎は意外さと彼女への関心を深めていきます。そして、凛太郎にとっては何より勝手に卑屈になっていつもの諦め癖を出してしまった自分を恥じます。

この場面、ただの「励まし」では終わらず、凛太郎自身が自分の弱さと向き合い、少しだけ前に進もうとする気持ちが描かれていてとても良かったです。薫子の言葉はやさしくて、でもしっかり芯があって、本当に励まされます。
互いの距離がほんの少し縮まった、心あたたまるシーンでした。

揺れ動く場の空気

出典:『薫る花は凛と咲く』3話

凛太郎は薫子に勉強を教えてほしいと頼むとちょうど、2人の前にコンビニから戻って来た薫子の友人・保科昴が立っていました。凛太郎を千鳥の生徒だと睨みつけ、二度と薫子に関わらないでと冷たく言い放つ昴。薫子は止めるが、そこへ朔と絢斗を連れた翔平が戻ってきてさらに混沌。朔と昴のぶつかり合いもあり、千鳥と桔梗の不仲が浮き彫りになります。

しかし、最後には翔平も謝罪し、薫子も自分のせいだと頭を下げて何とか事態の悪化を避けましたが、昴は最後まで謝らず、複雑な表情を残して去っていきます。千鳥の普段からの素行の悪さというのもありますが、完全に今回は昴の千鳥に対する偏見がひどすぎましたね。

二人の心がふれる、静かな夜の通話

出典:『薫る花は凛と咲く』3話

昴が凛太郎に強く当たった理由——それは、彼女が男嫌いであることが背景にあるようです。
そんな昴は、帰り際に薫子へ「凛太郎ってどんな人?」と尋ねます。
そこで薫子は、少し照れながらも「すごく優しい人」と答えました。その表情を見た昴は、目に見えて動揺しており、彼女の心にも何かしらの変化があったように感じさせます。

そして夜、凛太郎のもとに薫子から電話がかかってきます。
用件は勉強会の日程確認という体裁でしたが、声のトーンや言葉の端々からは、昴との一件を気にしている薫子の優しさがにじんでいて、なんとも微笑ましいやりとりでした。

中でも印象的だったのは、会話の流れの中で、薫子がうっかり敬語を外してしまい、すぐに「ごめんなさい」と謝るも、凛太郎はそれを否定せず、これからは敬語じゃなくていいことを伝えます。

その言葉に、思わず胸が高鳴ってしまう凛太郎。もうまさに青春です!!!!
電話の向こうでは、ニヤけていたのがバレないかと内心焦っている薫子。
何気ないやりとりの中に、少しずつ、でも確かに芽生えつつある気持ちが丁寧に描かれたシーンでした。

この通話が終わる頃には、視聴者の心にも、ほんのり温かい余韻が残ったはずです。

まとめ

少しずつ芽生えていく感情、それに気づき始める瞬間の初々しさ。
日常の中にふと差し込む小さなドラマの積み重ねが、この作品の魅力そのものだと改めて感じました。

次回4話「心の温度」も、それぞれがどんな表情を見せてくれるのか、今から待ち遠しいです。

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