それが、瀬尾公治先生が描く『女神のカフェテラス』。
この作品、単なるハーレム系と思ったら大間違い。
笑って、キュンとして、ちょっぴり胸がチクッとする──青春ラブコメの“今”がここにあります。
◆ ストーリーの始まりは、祖母のカフェだった。
主人公の粕壁隼(かすかべ・はやと)は東大に合格し、東京での未来を約束されたエリートコース真っ只中。
そんな彼が突然帰郷する理由となったのが、亡き祖母が経営していた海辺の喫茶店「Familia(ファミリア)」。
ところがその店には、彼の知らない「家族」がいた──
祖母に世話になっていた5人の女の子たちが、まるで“家族”のように暮らしていたのです。
最初は反発しあう隼と5人のヒロインたち。
けれど、共に暮らすうちに少しずつ変化が訪れます。
「うるさいな」「放っといてくれよ」
……なんて言いながら、心のどこかで誰かを気にしている。
この距離感がたまらなく青春で、見ていてじれったくも温かい。
◆ キャラが“被らない”から面白い。5人のヒロイン紹介!
◉ 小野 白菊(しらぎく)

和の雰囲気が漂う大和撫子タイプ。
おっとりして見えるけど、じつは芯が強い。しかも、お酒が入ると……ギャップが強烈!
◉ 月島 流星(りほ)

どこか掴みどころのない、微笑み上手のトリックスター。
人の懐に入るのが上手く、優しさと計算高さが共存してる、でも決して嫌な子じゃない。
◉ 鶴河 秋水(あみ)

元気全開!ちょっと騒がしいけど、それすら愛嬌に見えてくるドジっ子タイプ。
勢いと直感で動くけど、隠しきれない真っすぐさが心を打つ。
◉ 鳳凰寺 紅葉(あかね)

口数少なめで無愛想。でも実は誰より繊細で、音楽やコーヒーに対する情熱は人一倍。
静かに距離を縮めてくるタイプに弱い人、ハマります。
◉ 幕澤 桜花(おうか)

強気で負けず嫌い。反発心むき出しの彼女だけど、だからこそ見せる素の顔がたまらない。
ギャップ系ツンデレの王道、ここに極まれり。
◆ なぜこの作品にハマるのか?3つの理由
① キャラのバランスが神
「この5人でなきゃ成立しない」と思えるくらい、それぞれの役割が絶妙。
全員が“主役級”の存在感を放っていて、誰かを推さずにはいられない。
② コメディと恋愛の切り替えがうまい
ただイチャイチャするだけじゃない。ギャグパートのテンポは抜群で、日常のやりとりがいちいち面白い。
その中に不意打ちのように入る“恋愛の一撃”が刺さるんです。
③ 背景にある「家族」や「夢」のテーマが胸を打つ
彼女たちはただのヒロインじゃない。
それぞれに過去があり、夢があり、迷いや葛藤もある。
だからこそ、感情の機微がリアルで、共感できる。
◆ 現在の展開(2025年10月時点)
最新刊・第21巻は 10月17日発売!
193話では、主人公・隼が「付き合いたい相手をもう決めている」と明かす重要な展開がありました。
果たして彼が選ぶ“最後の一人”は誰なのか──。
そして215話でついに明かされるかと思いきや、秋水にいつものように調子を狂わされ、言えずじまい(笑)。
女神のカフェテラスもそろそろ決着がつくようですが、隼は最終的に誰を選ぶのでしょうか?
ここでは、5人のヒロインの中で誰が最も可能性が高いのかを最終予想します!
隼は誰を選ぶのか?
第5位:鳳凰寺紅葉(ほうおうじ あかね)
ずっと隼のことを想い続ける、クール系なのに意外と積極的な紅葉。
好きな人には一途で、恋愛面では真っすぐな性格です。
しかし、少しプライドが高いのか、肝心なところで引いてしまう一面も。
また、第67話の誕生日回では、忘れていた白菊の誕生日プレゼント選びを紅葉の誕生日に隼が誘ってしまうという痛恨の展開……。
主人公がヒロインの誕生日を忘れる。これはかなりのマイナスポイントで、紅葉である可能性が低いということではないでしょうか。
第4位:小野白菊
幼なじみで、献身的かつ清楚な印象の白菊。
紅葉同様に隼へのアプローチはかなり積極的で、清楚キャラはどこへやら。
ただ、本当であれば白菊が一番になってもおかしくない存在でもあります。
しかし、誕生日を2回も忘れられるというのはかなりキツイ。
さらに瀬尾作品における幼なじみヒロインは、あまり報われない傾向が強いため、やや不利かもしれません。
第3位:幕澤桜花
他の4人より遅れて恋のレースに参戦した桜花。
王道ツンデレタイプで、喧嘩しながらも隼との距離を縮めていく姿が印象的です。
また、隼の娘の雰囲気にどことなく似ている点や、隼のおばあちゃんの“ピラフ”を唯一再現できるという点も、彼女が「将来のパートナー」になる伏線のように思えます。
第2位:鶴河秋水
元気で無邪気なムードメーカー、鶴河秋水!
子どもっぽい感情表現を見せつつも、隼を支えようとする純粋さも際立つ。
何より、他のヒロインよりも自然に隼の生活に溶け込んでいる印象があります。
恋愛的な積極性ではなく、「近くにいることが自然」な距離感が強み。
また、秋水も隼の娘とどこか似ており、その点も気になるところです。
かなりダークホース感があるのは否めませんが、それだけ彼女がもしかして?と思わせる場面もあります。
第1位:月島流星
隼に仕事の姿勢を教え、計算高い一方で人一倍家族思いな月島流星。
隼がおばあちゃんの店を成功させられたのは、間違いなく彼女の存在が大きいでしょう。
また、店に来る前までは黒髪ロングだったという設定があり、これは隼の娘とそっくり。
さらに196話では、隼の娘が夢(というより過去)でおばあちゃんの店に5人を導く場面がありました。
白菊・紅葉・桜花・秋水を呼んだ後、最後に流星を呼び止める際、隼の娘はファミリアのメンバーを呼び止めていた事に気づきます。流星の時に気づくというのは非常に意味深な気がしました。
彼女こそが隼の未来の妻である可能性が最も高いのではないでしょうか。
まとめ
最終話が目前に迫り、隼が誰を選ぶのかはもうすぐ明らかになります。
今回はあくまで予想ですが、個人的には流星エンドを期待しています。
……少し贔屓が入っているかもしれませんが(笑)。
◆ まとめ:この作品は、“カフェの片隅で生まれた青春”だ。
『女神のカフェテラス』は、単なるドタバタラブコメではありません。
海辺のカフェという舞台、少し風変わりなヒロインたち、そして夢を抱えた若者たちの物語。
“笑って楽しめるラブコメ”を求めている人にこそ、読んでほしい一作です。



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